ウォリアーズ


ストリートギャングが集結した集会でリーダーが射殺された…。濡れ衣を着せられたメンバーが追撃をかわす一夜の逃走劇をダイナミックに描いたバイオレンスアクション。




B級映画の傑作です。
舞台はNY。ストリートギャングどもが集まるなか、ある事件が勃発、ギャングチーム「ウォリアーズ」が疑われます。
彼らは縄張りであるコニーアイランドまで命を賭けて逃走するんですが、次々に刺客が襲って来て、その度に戦いが起こるわけです。
ウォリアーズは無事にコニーアイランドまでたどり着けるのか。

また、彼らの濡れ衣はどうなるのかという内容。
シンプルこの上ない内容です。そこがいいんです。
まー、観ていてワクワク、ドキドキする映画ですねー。
BGMもいいし、刺客達のキャラ、変装もキツいものがあって面白いです。
大都市NYと言えども夜中になると荒野みたいな場所があるんでしょうかね。
そういう場所での格闘シーンなど最高です。
追われる者の弱さというか恐怖がしみじみ味わえますね。

まー、日本ではまず無理な映画ですね。こんな素地が無いですから。
地味に人気の本作です。お奨めです。



The warriors VS Baseball furies
 

「タクシー・ドライバー/Taxi Driver」



タクシードライバーとして働く帰還兵のトラビス。戦争で心に深い傷を負った彼は次第に孤独な人間へと変貌していく。汚れきった都会,ひとりの女への叶わぬ想いーそんな日々のフラストレーションが14歳の売春婦との出逢いをきっかけに,トラビスを過激な行動へと駆り立てる!!映画史上,最も力強く心に深く染入るクライマックス。そしてデ・ニーロの演技とスコセッシの演出が本作を比類ない作品に仕上げている。

タクシードライバー コレクターズ・エディション [DVD]



先日(2008年6月)、秋葉原で無差別通り魔殺傷事件が発生、多くの犠牲者を出したのは記憶に新しいところです。
社会不適合者であると烙印を押された人間、または自分でそう思い込んでしまった者が鬱積した怒りや負のエネルギーを最悪の形で吐き出した悲惨な結果となりました。
この手の話って今に始まったことではなく、勝手に疎外感を持ってしまって他人を殺傷してしまう人って昔から居たようです。
例えば戦時中に起こった「津山30人殺し事件」などはその典型でしょう。
当然、周囲からすれば迷惑甚だしい話ですし被害者や遺族からすれば、絶対に許せない事件でしかないわけで、なかなか社会と個人の関係、距離感って難しいなと考えさせられる話ではあります。

本作はまさに社会不適合者である主人公トラヴィスをロバート・デ・ニーロが熱演している名作です。
監督は巨匠:マーティン・スコセッシ。
このスコセッシとデ・ニーロコンビは本作以外にも「グッドフェローズ」や「ミーン・ストリート」、「カジノ」、「レイジング・ブル」など数々の傑作を生み出す黄金コンビとして知られています。
まー、デ・ニーロのイカレっぷりが凄いです。いつもそうです
が、彼は鬼気迫る演技をしますね。出演当時、娼婦役のジョディ・フォスターが13歳だったという
ことも話題になりました。
可愛いですよね~。色っぽいですし。
タクシードライバーとしてNYを徘徊しながら荒廃しきった現実を知るうちに、この俺が街を浄化してやる!と歪んだ正義感を持つトラヴィス。偶然知り合った娼婦アイリス(ジョディ・フォスター)を助けようとするトラヴィスの結末は・・・というストーリー。

このままじゃ駄目だと分かっていながら何も出来ない自分に対するもどかしさ、無力感って誰でも一度は経験あるはずです。
トラヴィスに共感する方も多いのではないでしょうか。
マニア向けかも知れませんが、お奨めです。


マーティン・スコセッシ(監督)
アメリカの映画監督、72年の「ミーン・ストリート」で独自のスタイルを確立し、76年にはロバート・デ・ニーロを主演に迎えた「タクシードライバー」が大反響を呼ぶ。以後、2人のコラボレーションで「ニューヨーク・ニューヨーク」「レイジンブ・ブル」「キング・オブ・コメディ」「グッドフェローズ」など多くの作品を生み出した。
2001年の「ギャング・オブ・ニューヨーク」からは「アビエイター」などレオナルド・ディカプリオとのコンビ作が続いている。
また、マイケル・ジャクソンのミュージック・クリップ“BAD”の演出も手掛けている事でも知られる。

「奴らに深き眠りを/Hoodlum」



1934年ニューヨーク。出所後。古巣に戻ったバンピーはナンバー賭博を牛耳る女王ステファニーと手を組んだ。だが、その利権に目を付けた、悪名高いギャングのダッチ・シュルツが圧力を掛けてきた! バンピーは暗黒街の犯罪王ラッキーと組んで、ダッチと前面抗争に突入してゆく!
血で血を洗う暴力と陰謀を豪華キャストで放つ、バイオレンス・アクション。



奴らに深き眠りを [DVD]



悪名高き禁酒法の施行によって莫大な富を築いたマフィアが次に目をつけたシノギが、1929年の大恐慌後に庶民の間で大流行した賭博「ナンバーズ」でした。
皮肉なことに現在の日本でも国によって公然と「ナンバーズ」は行われています。
歴史的事実を知ってか知らずか、今日も愚かな人達は「当たりくじ」目当てにカードを買うわけです。

当時、NYを5つのファミリーに分けたラッキー・ルチアーノと同盟を組むことになったダッチ・シュルツは自身の勢力をハーレム内にも求め、ハーレムを支配するマダム・クイーンと対立します。
そのマダム側に付いたのがローレンス・フィッシュバーン演じるバンピー・ジョンソンです。
そこの辺りの史実は良くわかりません。もちろん、ダッチ・シュルツと言えばマイヤー・ランスキー、バグジー・シーゲルらと並ぶユダヤ系のセレヴ・マフィアで超大物ですけど、バンピー・ジョンソンのことが詳細に書かれた文書を未だ読んでいないものですから。
マダム・クイーンのシマを荒らすダッチ・シュルツ一派と、マダムのシマを守ろうと奮闘するバンピー・ジョンソン一派の戦いが収められた映画です。

ローレンス・フィッシュバーンは「マトリクス」で一躍有名になりましたがさすがに存在感はたっぷりですね。
貫禄があってカッコいいです。
また、超大物マフィア:ラッキー・ルチアーノを演じるアンディ・ガルシアも適役で、大金持ちでカッコつ
けでキザなルチアーノを好演しています。
そして何より名演だと思うのが、ダッチ・シュルツを演じたティム・ロスです。
その下品さ、傍若無人さ、短気ぶり、イカレっぷりをこれでもかと見事に演じています。
ちなみに、「ダイハード」で嫌われ者の記者を演じたウィリアム・アザートンが今回も強欲な検事:トーマス・デューイを演じていまして実にハマってます。彼、やはり狡猾な嫌われ者を演じるのが上手なんですね。

妙な堅苦しさもなく、単純に楽しめるマフィア映画です。


ビル・デューク(監督)
『Car Wash』(1976年)、『アメリカン・ジゴロ』(1980年)に出演して名を広め、『コマンドー』(1985年)や『プレデター』(1987年)、『アクション・ジャクソン』(1988年)では、主演のアーノルド・シュワルツェネッガーやカール・ウェザースに引けをとらないほど、逞しいタフガイを好演した。
『A Rage in Harlem』(1991年)の監督を務め、映画監督としてのキャリアをスタート、1992年に『天使にラブ・ソングを…』をヒットさせ、その続編も大ヒットを記録した。

007 カジノロワイヤル


6代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたダニエル・クレイグが初登場。ボンドが「007」の称号を与えられるスパイ誕生秘話が描かれている。シリーズの再スタートを予感させるシリーズ21作目。


カジノ・ロワイヤル [DVD]



007と言えば英国秘密情報部の諜報員:ジェームズ・ボンドですね。
ショーン・コネリーの役作りがボンドのイメージを決定付けたことは疑いようが無いでしょう。
二代目のロジャー・ムーアは更にソフィスティケイトされ、ボンド=暴力ごとは苦手のプレイボーイみたいな図式になっていました。
そういった流れで行くと先代のピアーズ・プロズナンは適任だったのでしょう、知的でアクティブなプレイボーイそのものでしたからね。
それに彼はLARKのCMでもお馴染みだったので、受け入れられやすかったようです。

問題だったのは本作でボンド役に抜擢されたダニエル・クレイグです。
一部のマニアから「チビで不細工なダニエルはボンド役には似つかわしくない」と悪し様に酷評され、映画鑑賞をボイコットする騒ぎまで起こりました。
確かに本作以前に出演している映画でのダニエル・クレイグは妙なロングヘアで、お世辞にも二枚目とは呼べない風貌でした。

ところがです。本作を観て私は一気に彼のファンになったばかりでなく、数ある007シリーズの中でも最高の出来では無いかと感じました。
この「カジノロワイヤル」は007シリーズ原作の第一作目で、ボンドが「ダブルオー」の称号を得たばかりの頃の話なんですね。
ですから若さ故の暴走だとか荒っぽさ、青さが欲しいところでしょう。勿論、ボンドガールは必須ですから、彼女達を相手にしたセクシーなシーンもこなさなければなりません。
ダニエルはその全てを完璧に演技したと私は思うんです。
だいたい身体が凄くマッチョです、良くもまあここまで鍛え上げたなという肉体。
ひょっとしてステロイドやってますかね。
ちょっと分からないですけども、腹筋は見事に割れてますし、大胸筋は勿論、上腕二頭筋や僧坊筋、広背筋の起伏も素晴らしいです。
何より凄いのは(多分)CGを使ってないことです。最近のハリウッド映画ってちょっとCGに頼りすぎていて、観ていて興ざめする事が多いんですが、本作冒頭シーンでの高所アクション等は見応えあります。
子供だましのハイテクカーも登場しません
。原点に戻った感じなんでしょうか。

また、敵役のル・シッフルがいいです。いかにも冷血な顔つきで怖いですね~。
そして知性も感じさせる顔です。ポーカーでの心理戦描写も上手い。
勿論、恋人となるヴェスパー役の女優も美人ですし、贅沢なロケ、新旧アストン・マーチン登場など抑えどころもバッチリです。

と言う訳で、007ファンじゃなくても本作はオススメですね。
最高に贅沢な娯楽映画です。


ダニエル・クレイグ
イギリス出身の俳優、主な出演作に、『トゥームレイダー』(2001)、『ロード・トゥ・パーディション』(2002)、『シルヴィア』(2003)、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ミュンヘン』(2005)で高い評価を得て、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で6代目ジェームズ・ボンドに就任した。

「仁義なき戦い 代理戦争」


1973年 日本映画

監督 深作欣二

出演 菅原文太、小林旭、金子信雄、加藤武

現実のヤクザ世界の全貌をあばく、深作欣二監督のシリーズ第3弾。ヤクザ組織の抗争の裏に隠された、欲望や背信、復讐が渦巻く壮絶な戦いを主演の菅原文太はじめ、小林旭、山城新伍、成田三樹男、丹波哲郎ら日本を代表する役者陣が演じている。



「仁義なき戦い 第1部」では山守組内部の抗争を描いていましたが、本作ではここに強大な神戸:明石組が参入して来ます。
おのずと話が大きくなり、観ている人間にとっては面白い仕上がりになっています。

小原組幹部:門広の若衆二人に佐々木哲彦が暗殺された後、広島市最大の暴力団:岡組の領袖:岡敏夫が自身の体調不良と子供の教育上の問題で引退を口外し、岡組の跡目問題が浮上する。
当時の岡組では若者頭:網野光三郎を始め、服部武(後の共政会二代目)、原田省三、永田重義ら幹部の実力が拮抗していて二代目を誰に継がせるかは非常に困難な選択となる。
ひとつ間違えば内紛が起こりかねない。
そこに登場したのが打越信夫。打越は岡組長の舎弟だから網野
らから見れば渡世上の叔父になる。打越は岡組内で頭角を現すために、岡組に批判的だった葛原一二三を幹部の川本正吾らに射殺させる。また美能、網野、服部、原田とも兄弟盃を実施し、彼ら実力者を舎弟にすることで自らの地位を確保する。
これで組の内外からも岡組の跡目は打越だろうと目された。

一方、佐々木哲彦亡き後、復活した山村辰雄は美能幸三、樋上実ら幹部を率いて呉に収まっていたが山村への不信感から美能は岡組幹部と交友を持つ。
岡組幹部:原田省三の出所祝い花集め興行を企画した美能、網野、永田らは花興行に当代きっての名親分の名前を連ねたいと、広島に来ていた三代目山口組幹部:山本健一と会って山口組三代目:田岡一雄の名前を使わせてくれと頼み、ここから広島ヤクザと神戸山口組の関係が始まる。
ちなみに美能幸三は加古川刑務所時代に同房だった山本健一とは兄弟分同様の間柄。
その関係を間近で見た打越信夫は、美能-山本を通じて山口組の重鎮:安原政雄と兄弟盃を交わし、一気に岡組内での筆頭実力者となった。
しかし、それを苦々しい思いで見ていたのが他ならぬ岡俊夫組長だった。彼は「広島のことは広島の者で(=他を侵さず、他に侵されず)」という「モンロー主義」で、打越が山口組の安原と盃をするというのは気に食わなかった。
事態は急転直下、岡俊夫親分は岡組を山村辰雄に任せるという驚愕の決断を下す。
山村は岡組を吸収合併して一気に220名を擁する山陽道一の巨大組織の親分となった。
てっきり跡目は自分にと思い込んでいた打越は身の安全を図るため、今度は山口組三代目の舎弟盃を受け、山村組との対決姿勢を徐々に明確にし始める。
その打越会に対抗するため、山村組若者頭:服部武は笠岡の浅野組浅野真一組長の援助を受けながら、山口組と勢力を二分する神戸:本多会会長:本多仁介と山村辰雄の兄弟盃を交わすよう奔走する。

要約すると、山本健一(山口組)-美能幸三(山村組)のラインと安原政雄(山口組)-打越信夫(打越会)のラインに山口組がまたがり、それに対抗するため、本多仁介(本多会)-山村辰雄(山村組)が出来たわけで、この、山口組と本多会という2大強国による小国同士の「代理戦争」と呼ばれる戦争が開始される。
美能は打越とはともかく、安原政雄、地道行雄(三代目山口組若者頭)、山本健一と仲が良いため山口組に近く、しかし同時に山村組幹部なので本多会にも染まりつつあるというヤクザとしての矛盾に苦しむ。

ま、ざっとこんな背景なんですが、本作では上述したような、大国が絡んで来るにあたっての山守組幹部話し合いのシーンが多く、これがなかなか面白いです。梅宮辰夫演ずる神戸:明石組の岩井信一(山本健一)に近い広能昌三(美能幸三)が次第に組内部からはみ出して行く様とか、神和会(本多会)と明石組との間で筋が通らずに動きが取れなくなっていく様が、極道を張る難しさを描いています。また、小林旭扮する武田明(服部武)は山守組(山村組)の将来を若頭として真っ直ぐに熟考するなかで、次第に広能と対立を深めて行きます。
この、菅原文太と小林旭の対立が「代理戦争」以降の「仁義なき戦い」のハイライトになります。両者とも理屈抜きにカッコ良く、普通に怖いです。
前置きが異常に長くなりましたが、見ないわけにはいかない作品です。

仁義なき戦い関連の作品

「摩天楼を夢見て」



1992年 アメリカ映画

監督:ジェームズ・フォーリー

出演:アル・パチーノ、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィン、エド・ハリス

デヴィッド・マメットによるピューリッツァー賞受賞の戯曲を名監督、ジェームズ・フォーリーが映画化。N.Y.の不動産屋を舞台に、セールスマン同士の意地のぶつかり合い、策謀と事件、心意気を描いていく。


摩天楼を夢みて [DVD]



知る人ぞ知る名画です。
ジャック・レモン、エド・ハリス、アル・パチーノ、ケビン・スペイシー、そしてアレック・ボールドウィンという、ハリウッドのいずれ劣らぬ実力者による厳しいビジネスの世界を描いた映画です。
秀逸な音楽はJ.N.ハワード。06年でしたか、亡くなった名優ジャック・レモンの代表作と呼んでも差し支えないでしょう。

舞台は激しい雨の降る夜のマンハッタン。
ウダツの上がらない不動産会社セールスマン達に、本社から来たイヤなエリート営業マン(アレック・ボールドウィン)から人格無視の残酷な檄が飛ばされ、なおかつ過酷なノルマが与えられます。
ジャック・レモンやエド・ハリス、アル・パチーノら営業マンは懊悩しながら、ある人はヤケになり、ある人は自分のやり方でノルマ達成に向けて動きます。
私など本来は営業マンですので、この辺りの営業の辛さを分かり過ぎるほど分かってしまい、涙してしまいそうになります。
売れてナンボの営業マンは売上が無いと人間扱いされません。
この映画を観ればその事実を誰もが理解出来るでしょうね。
しかし、窮鼠猫を噛むの例え通り、追い詰められた営業マンは無理をしてしまう訳です。
その無理が取り返しの付かない違法行為であった場合、えらいことになってしまいます。
本作は、栄光を掴もうとして道を踏み外してしまう老営業マンの哀れな姿を、J.N.ハワードのムーディなサウンドとともに浮き彫りにした作品です。

それにしても、これだけの名優陣が揃って、殆ど動きの無いセリフばかりの舞台みたいな映画を作るなんて凄い話ではありますね。あまり例を見ません。
特に、当時この中では最も知名度の低かったであろう、ケビン・スペイシーの演技は好きですね。
これでもかと罵声を浴びせられながらクールな演技に徹しています。
また、個人的にはやはりアレック・ボールドウィンの嫌われエリートっぷりが堂に入ってていいですね。
アレック扮するエリートが苛烈な檄を飛ばすシーンは今でもセリフを覚えるほどよく観ます。ほんの10分程度なんですが、何度観ても身が引き締まります。
あ、女性には本作の良さが理解出来ない可能性大です。
これは戦う男のストーリーです。


ジャック・レモン(出演)
1954年に映画デビューを果たし1955年の「ミスタア・ロバーツ」でアカデミー助演男優賞を受賞し、1973年の「セイヴ・ザ・タイガー」でアカデミー主演男優賞を受賞し、主演、助演を獲得した最初の俳優となった。
コメディーな役を演じる事が多かったが、現代人の持つ性格的ひ弱さを演じては右に出るものはいないとまで言われる。

「モブスターズ」



1991年 アメリカ映画

監督 マイケル・カーベルニコフ

出演 
クリスチャン・スレイター、パトリック・デンプシー、リチャード・グリエコ、コスタス・マンディロア


禁酒法時代のN.Y.で頭角を現わしてきた4人の若者、彼らはいつしか全米に名を轟かせる大物ギャングとなってゆく。ニューヨーク・ギャングの生き様と男の美学を描く作品。


モブスターズ/青春の群像 [DVD]




クリスチャン・スレイター主演。個人的に、このクリスチャンが好きなもので何の気無しに観た映画だったのですが、これで私はマフィア映画にハマることになってしまいました。

現在私達がマフィアと呼ぶ組織は、実はもっと複雑な成り立ちでして、まず「マフィア」はシシリー島出身者だけがボス=ドンになれる組織です。マフィアに対してナポリを中心とする南イタリアに巣食う犯罪組織を「カモッラ」と呼びます。
また、本来シシリー島出身者による犯罪組織は「マーノ・ネーラ」と呼ばれたのですが、それを「コーサ・ノストラ」に代えたのがチャーリー・”ラッキー”・ルチアーノ(本名:サルヴァトーレ・ルカーニア)です。
通称ラッキー・ルチアーノは、それまでのシシリー島出身者に拘ったマーノ・ネーラ支配者とは違い、ユダヤ人なども優秀であれば重用しました。それが彼の右腕となったマイヤー・ランスキーであり、ベンジャミン・”バグジー”・シーゲルであり、同盟を組んだダッチ・シュルツもその亜流にあたるかも知れません。
ルチアーノはそれまでのドンによる絶対権力+中央集権的組織から委員会(コミッション)による合議制組織へと改革を実行しました。ルチアーノはやがて、トーマス・デューイにより収監されますがマイヤーやフランク・コステロを獄中まで面会に呼んで院政を揮いました。
第二次世界大戦でドイツ軍のUボートに対抗するためアメリカ軍がNY湾岸警備やシシリー島上陸作戦に関して獄中のルチアーノに接近し、そこで取引がなされ、ルチアーノはシシリー島に帰還してシシリーの顔役と組んで製菓工場を設立、菓子の中に麻薬を入れて輸出して大きな利益を生み出しました。
つまり、アメリカ政府自身がルチアーノと取引した結果、マフィアの犯罪が世界に流れていった訳です。
それは当然、現在でも続いていますので、マフィア(コーサ・ノストラ)を創り発展させ、同時に犯罪を世界中に輸出した人間として、チャーリー・”ラッキー”・ルチアーノは歴史にその名を残しています。

上述の通り、ラッキー・ルチアーノこそが現在のマフィア=コーサ・ノストラを作った訳ですが、本作はそのラッキー・ルチアーノとフランク・コステロ、マイヤー・ランスキー、そしてバグジー・シーゲルの4人に焦点を当てて青春群像映画的に描写しています。ルチアーノが成り上がるきっかけとなった、ジュゼッペ・マッセリア(カモッラ)とサルヴァトーレ・マランツァーノ(マーノ・ネーラ)によるカステランマーレ戦争でマッセリアの側についたと見せてマッセリアを暗殺し、いったん戦争にはマランツァーノを勝利させて、次にこれまたマランツァーノをも暗殺、遂にNY5大ファミリーのドンになる栄光と裏切りと殺戮の歴史を舐めるように軽く描いています。マフィアを少々美化している作風には疑問も沸きますし、荒唐無稽なウソも散見されますが、史実を忠実になぞっている点は評価していいでしょう。
マフィア映画入門には打ってつけですよ。

「仁義なき戦い 第一部」


1973年 日本映画

監督 深作欣二

出演 菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹 高宮敬二

1973年に公開された、現代ヤクザ映画の原点ともいえる「仁義なき戦い」のシリーズ第1作目。
壮絶な縄張り争いや陰惨な内部抗争、非情で冷酷なヤクザ世界の実態を深作欣二監督がリアルに描いている。


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終戦直後の広島県では、広島市で博徒の岡組VSテキヤ村上組、呉市で戦前からの博徒:土岡組VS新興:山村組の壮絶な戦いがありました。
広島市での戦いでは岡組が圧倒的勝利を収め、呉市では山村組が土岡組を下し、小原組とも良好な関係を築きました。
岡組の幹部は若者頭:網野光三郎、服部武、原田省三、永田重義ら。山村組の幹部は若者頭:佐々木哲彦、前原吾一、新居勝己、野間範男、大段茂、樋上実、美能幸三ら。
これら呉市の戦いには様々な陰謀が働いています。まず、戦前から呉で王国を築いていた海生逸一親分は、兵隊を持たない自分の勢力を保つために、山村、土岡が自分の両腕としてバランス良く動いてくれるのを期待していました。
しかし、急速に山村組の勢力が伸びてきたため叩く必要があったわけです。
土岡組の主力幹部である”悪魔のキューピー”こと大西政寛が山村の甘言に擦り寄ったのも幸いでした。
これ幸いと、山村は土岡の領袖:土岡博を最初は美能幸三に狙撃させ、美能が失敗したと知ると、土岡の血気盛んな若衆:波谷守之からの復讐を恐れ、今度は佐々木彦の若衆:坂根鉄郎をつかって土岡博を亡き者にしました。

海生に負けず劣らず山村辰雄も自身のヤクザ哲学として、身内で特定の勢力が大きくなり過ぎるのを恐れていました。
彼はまず、ヒロポンで巨大なカスリを得始めた今田泰麿(及び土岡残党の波谷守之や松本年春ら)とその兄貴分である新居勝巳と佐々木哲彦一派をぶつけ、今田が逮捕され新居が死亡(松本により小原組組長:小原馨は散髪屋で銃殺さる)。
大段茂も同様に佐々木一派に殺害されます。
山村は権謀術策に長けた男で、美能幸三が出所したら野間範男と組んで佐々木を殺れるだろうと吹聴したため、先手を打った佐々木が野間を殺害します。
しかし山村に失望した美能は動かず、最後は小原組幹部:門広一派の手にかかり”人斬り哲”こと佐々木哲彦は死亡しました。

本作は、これら一連の、美能幸三の視点から見た山村組の発足、発展と内紛の様子を収めた作品です。
有名な美能幸三の手記を基に飯干晃一が脚色した同名のドキュメンタリー小説が原作。
私はこの映画、原作本とも100回近くは観て、読みました。
たまたま広島に住んでいましたので余計に興味深かったのも事実ですし、何より面白いわけです。
特に美能幸三さんの手記中に表現されている広島弁でのヤクザ同士の会話が生々しくて現実味溢れています。
本作ではそれまでの「任侠道に生きるヤクザ=男の美学」というステレオタイプな概念を捨て去り、ヤクザは結局は皆、エゴと金のために人を平気で殺すんだという、現在では誰もが当たり前に認識している事実をあからさまに告発しています。
登場人物の殆どが実在するため、名前もほんの少しもじっただけですから、事実を知る人間が観ればすぐに分かる名前ばかりです。
まあ、映画化の際は大変だったでしょうね。飯干晃一はヤクザに命を狙われてホテルを転々としたとかいう逸話も聞いたことがありますが、それも仕方が無いくらい、明瞭に内部事情が描かれています。
もっとも、公判中の話題も多かったのか、作り話もあり、それについて「事実と違う」と広島ヤクザが怒り狂ったとも伝えられています。
該当団体や当事者の思惑は別として、とにかく菅原文太扮する広能省三(美能幸三がモデル)が渋い。松方弘樹扮する坂井鉄也(佐々木哲彦がモデル)もカッコいいですし、梅宮辰夫扮す
る若杉寛(大西政寛がモデル)、渡瀬恒彦扮する有田俊雄(今田泰麿がモデル)もいい味出しています。
その中でも最もいい味を出しているのは金子信雄の山守義男(山村辰雄がモデル)でしょう。
共政会三代目の山田久会長が偶然、新幹線内で出会った金子に、
「いやー、あんたの演じた山村はほんまよう似とった。ありゃほんま凄かった」と、絶賛したそうですから。生き証人がそこまで誉めると言う事は、やはり実在の山村とはあのような雰囲気だったのでしょう。

現代の男の教科書とも言える本作。観ておいたほうがいいですよ。

仁義なき戦い関連の作品

「陪審員」


1996年 アメリカ映画

監督 ブライアン・ギブソン

出演  デミ・ムーア, アレック・ボールドウィン


デミ・ムーア主演による法廷サスペンスドラマ。殺し屋に狙われた息子の命を守るために、陪審員に選ばれて出頭した法廷で嘘の証言をせざるを得なかったひとりの女性の葛藤を描く。
脚本は『羊たちの沈黙』のテッド・ダリー。


陪審員 [DVD]



日本でも導入が検討されている裁判員制度ですが、ほんまかいなとも思いますね。
いざ始まってみたら、町内の掃除当番やマンションの組合理事長とかと同様、いやそれ以上に面倒臭くてやってられないのではないでしょうか。
私など極端な面倒くさがり屋なので、よほど高い日当でも貰えない限りやりたいとは思わないですよ。
身柄も拘束されますしね。
また、判決を下す立場になってしまうと、裁かれる側からの恨みを恐れて甘い裁定を下してしまったり、あるいは、逆に感情的になって遺族による復讐のような票決にならないとも限りません。
人が人を裁くという制度である以上は、このような問題が生まれても仕方が無いと思うんですがどうなんでしょうか。
裁判員の個人情報は完全に護られると言われていますがどこまで信用出来るものなのかも疑問です。昨今の国の不祥事を見るにつけ、国の信用は揺らぐばかりですからねぇ。

この映画は、裁判員制度導入が現実化した現在の私達には他人事ではない内容になっています。
主演はデミ・ムーア。助演にアレック・ボールドウィン。私は大のアレックファンでして、彼が出演した作品は必ずチェックするようにしているんですが、この作品は彼の出演作の中でも白眉の出来だと思います。
アレックの最大の魅力は、その容姿よりもセリフの言い回しだと個人的には解釈しています。
例の、ささやき=”ウィスパー”ですね。このささやき声で静かに脅されりゃ誰だってビビりますって。
勿論、容姿もいいです。若干金の入った柔らかそうな髪に透き通った蒼目。
私らアジアンには逆立ちしてもこんな魅力は出せそうにありません。

さて、本作ですが、陪審員に選ばれたデミ扮するアニーが被告のファミリー(マフィア)から遣わされたアレック扮するヴィンスから脅迫されるという、陪審員制度に真正面から疑義を呈
するような内容になっています。さすが自由の国アメリカですね。
こんな、国に挑戦するような映画を放映出来るとは懐が深いことです。
悪魔のようなヴィンスと、子供を持ちながら戦うアニー。アメリカ人が喜びそうな題材ではあります。
強い母親であり戦う女であるアニーをデミが演じるのは適役でしょうね。


アレック・ボールドウィン
80年、TVドラマでデビューして、90年の「レッド・オクトーバーを追え!」でCIAアナリスト、ジャック・ライアンを演じて一躍注目される。
2003年に出演した2003年作品の「The Cooler」ではカジノのボス役で出演しアカデミー賞の助演男優賞にもノミネートされた。

「プレデター」


1987年 アメリカ映画

監督 ジョン・マクティアナン

出演 アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース、ジェシー・ベンチュラ、ビル・デューク


捕虜となった政府要人を救出するため、南米のジャングルに派遣されたシェイファー率いるコマンド部隊。捕虜奪取に成功した彼らに突如何物かが襲いかかる。その手口は残虐非道で胴体は消え、血痕もなく、内臓だけが残された。シェイファーが見た敵の正体は宇宙から来た凶悪肉食獣=プレデターだった!
ジョン・マクティアナン×シュワルツェネッガーの強力タッグによる大ヒットSFアクション映画


プレデター(DTSエディション) [DVD]



シュワちゃんの代表作のひとつですね。
まあ、シンプルな映画です。最初はマッチョな戦争映画かと思ったんですが、まさか怪獣退治だとは…本作が上映されたのは私が大学を卒業して新社会人になったばかりの頃でした。最初見て、思いましたね。
「俺が欲しいと思う要素がこの映画には全て詰まっている!」と言いますのは、こういう事です。映画の中でシュワちゃん扮するダッチは屈強で頑健な肉体と超人的怪力を持ち、持久力もあります。
圧倒的なリーダーシップで荒くれどもを押さえつけます。
戦場では常に神経を張り詰めさせてあらゆる事象を瞬時に分析して即時判断しなければ部下は右往左往してしまいます。
ジャングルの中で独り生き抜く強靭な精神力と知恵があります。
怪獣が相手だろうが決して諦めずに最後の最後まで戦う強い意志を持っていて、強運にも恵まれています。当然、知力が無いと戦場での指揮は取れません。
圧倒的体力、絶対的リーダーシッップ、迅速な分析と即時判断力、強靭な精神力と意志の強さ、そして強運。これらを兼ね備えた男がダッチその人だという訳です。
私は丁度筋トレを開始してハマり始めた頃でしたから、映画館に3回は見に行きました。
その度に、早くこういう男になりたいと心底思いましたね。
家では腕立て伏せを狂ったようにやってましたし、区のスポーツセンターに通ってベンチプレスに汗を流したりもしていました。
結局、シュワちゃんみたいなカラダにはなれませんでしたけど(つーか、ステロイド無しでは無理だし)、未だに私が筋トレを止めないのも、この映画の影響かも知れません。

シュワちゃん以外にも「ロッキー」でアポロ役を好演したカール・ウェザースも出演、他にも屈強でマッチョな男優陣が揃っています。登場人物の少ない、極めてシンプルな映画ですが、若き日の私は本作の中に真の男を見ていたんです。もし観ていない人がいたら、是非お奨めしたい映画ですね。

「OUT」


2002年 日本映画

監督  平山秀幸

出演 原田美枝子, 倍賞美津子, 室井滋, 西田尚美, 香川照之


東京郊外の深夜の弁当工場で働く雅子、ヨシエ、邦子、弥生。家庭崩壊、老人介護、カード破産、夫の暴力など、それぞれに問題を抱える彼女たちに大きな事件が起こる。弥生の夫殺しに巻き込まれ、隠ぺい工作のため死体の解体作業をすることになる女たち。事件の秘密を知ったやくざと警察の執拗な追及が迫る中、彼女たちは、最悪の状況から抜け出すために、それぞれの人生への闘いを強いられていく……。
桐野夏生の傑作ベストセラーを映画化!


OUT [DVD]



直木賞作家:桐野夏生のベストセラー小説の映画化。
個人的に桐野夏生の作品が大好きで殆ど読破してるんですが(サイン会に行きましてサイン貰ったほどです)、中でもこの「OUT」は別格です。
ワーキングプアの実態、賭博にはまるサラリーマン、自転車操業のサラ金地獄生活、在日外国人労働者の厳しい現実、老人介護の難しさ、就職における若手(容姿端麗)人材重用による年齢(容姿)差別、家庭崩壊など現代日本が抱える様々な問題を、主婦による殺人、遺体解体(バラバラ)作業、遺棄等の事件を通じて鋭く描写しています。
映画化の話を聞いて、この長編を映画化するのは難しいだろうなと思ったのですが、案の定、読者に強い訴求力を持った大切な要素がかなり割愛されていました。
しかしまあ、2時間ちょっとのフィルムに上下2冊分のエッセンスを盛り込むのも無理な訳でして。
普通の主婦によるエグいバラバラ解体シーンなど、かなりリアルで気持ち悪いですが、それよりもそこに至るまでの主婦達の心理状態、動機などが非常に現実的で共感出来る恐ろしさがあります。
つまり、条件さえ揃えば私達だって殺人及び死体損壊、死体遺棄をやりかねない訳です。
恐ろしいですね。

さて、映画は主に主婦達の働く工場やバラバラ解体シーンに注力しています。主演は香取雅子役の原田美枝子、「師匠」役に倍賞美津子、仇役の佐竹には間寛平を起用。
なにげに原田美枝子の水着シーンが見所だったりします。
個人的にはもっと佐竹VS雅子のシーンを詳しく描いて欲しかったですけど、まあ無理でしょうね。
小説の実写版というのは難しいと痛感しました。監督が故:深作欣二だったらもっとドキュメンタリーチックに仕上がったかもしれませんけどね。

「ゴッドファーザー」


1972年 アメリカ映画

監督 フランシス・フォード・コッポラ

出演 マーロン・ブランド、アル・パチーノ

マリオ・プーゾのベストセラー小説の映画化で、フランシス・フォード・コッポラ監督の名を一躍有名にした傑作である。ジェームズ・カーン、アル・パチーノ、ロバート・デュヴァルらの演技と、静かなタッチのなかに展開する凄惨な抗争描写が見もの。以後のバイオレンス作品の手本となった。
ドン・コルレオーネを演じたマーロン・ブランドがアカデミー主演男優賞を受賞したほか、作品賞と脚色賞も受賞した。ニーノ・ロータによるテーマ曲も印象的。


ゴッドファーザー [DVD]



アメリカの主にイタリア系移民によるマフィア、いわゆる「コーザ・ノストラ」の一族の団結と沈黙の掟、裏切り、報復とその虚しさ等を描いた作品が本作です。
原作、脚本はマリオ・ブーゾ。監督F.コッポラ。主演のマーロン・ブランドはアカデミー主演男優賞を受賞し、アル・パチーノは一躍トップスターにのし上がりました。
本作で出て来るヴィト・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は、NY5大ファミリーのドン:ジョゼフ・ボナンノ(02年没)をモデルにしたと言われており、マーロンは演技の上で実在のドン:フランク・コステロを真似たそうです。
映画化に際してパラマウント社はNYのコロンボ一家より「マフィア」という名称を使うなと堅く脅されたという逸話が残っています。確かに映画の中では一度もマフィアという呼び名は使われていません。しかし、この映画以降、マフィア映画というジャンルが確立され定着するのですから、さすがのコロンボ一家、ひいてはその背後にいたカルロ・ガンビーノら大物ボスも驚いたのではないでしょうか。
とにもかくにも、ヴィトは全てに絶対の存在で、その力はコルレオーネ一族と組織全体を支配しています。良くも悪くも絶対的父親=ゴッドファーザーなんですね。
実話に基づいたシーンが多いのも見所で、悪名高きフランク・シナトラをモデルにした芸能スターも登場しますし、ラスベガスでの殺戮シーンではベンジャミン・”バグジー”・シーゲルの殺され方を模し、アル・パチーノ扮するマイケルが最初の殺しを経験するシーンではチャーリー・”ラッキー”・ルチアーノ一味がジョー・マッセリアを暗殺した時と同じくトイレが絡んでいます。

本作の魅力は言うまでもなくマーロン・ブランドの渋い演技とアル・パチーノの熱演でしょう。
当初、パラマウント映画社はトラブルメーカーであるマーロンを起用したくないと主張し、マイケル役にはアルではなく、売出し中だったロバート・レッドフォードを使いたがっていたとか。
しかし誰がどう見たってロバートはシシリー人には見えないでしょう。
キャスティングに拘ったコッポラの勝利ですね。ちなみに、パラマウント映画の社長は本作が大ヒットしたにも関わらず、本作リリース後に辞職しています。
極端な低予算・短撮影期間(40数日)で仕上げられた「Part1」ですが、名優陣の熱演ぶりには驚かされます。
秀逸な音楽とともに実にお奨めな作品です。